人にも自分にも「いい人」になろう

先日、母と電話で話していたら、母がこんな悩みを口にしました。

「私はいつもいい人で生きてきたけど、いい人でいるだけではつまらないんじゃないかな?」

母からそんな言葉を聞いたのは初めてで少し驚きました。

 

「いい人である必要はない。自分のありのままを出してもよい」という意見もありますね。

でも私は、「いい人」であるメリットはたくさんあると思っています。

そしてそれは、人に対して「いい人」なだけではなく、自分に対しても「いい人」であることが条件だと考えています。

 

「いい人」であることのメリット

私の母は70代ですが、退職した後も、同僚の方たちと良い友人関係が続いています。

また、退職後に趣味で出会った友人方とも良いお付き合いが出来ています。

 

母は社交的な性格ではありませんが、人から人へ繋がりが出来て、いつのまにか良い人たちの輪の中に入っているようです。

退職後に出会った人たちも、優しくて明るい方たちばかりで、母の励みにもなっているようです。

 

でも母が「いい人」でなければ、そういった良い人間関係は築けなかったでしょう。

母から「いい人であることはつまらないのか?」と相談されたとき、

「いい人でいるから今があるんじゃない?お母さんの周りにいる人たちは皆、お母さんに元気をくれるし、学ぶことも多いし、何かあったら助けてくれるでしょう?」

と答えました。

母は「そうだね。皆いい人ばかりだね。それで十分だね」

と笑顔で応えてくれました。

 

「いい人」であることのデメリット

では、「いい人」であることのデメリットは何でしょうか。

多くは自分の気持ちを殺して相手に合わせてしまうことです。

〇頼まれたことを断りきれなくて、仕事を抱え過ぎてつらくなる。

〇疲れていて早く帰宅したいのに、誘われた飲み会を断れない。

〇人の愚痴を聞きすぎて疲れているのに、会話を打ち切れない。

こんな場面は「いい人」でいるのがつらくなりますね。

無理に人に合わせてしまう気持ちの根底には「嫌われることへの恐れ」があります。

 

 

でも、そもそもあなたが丁寧に断っているのに不機嫌になるような相手は、あなたのことを大切に思っていません。

そんな人に無理に好かれようとしなくても良いのです。

もし職場の関係だったら尚更です。

嫌われたところで、人間関係も仕事の内と割り切って、必要な情報だけ共有していれば仕事に支障はありません。

〇自分に負担が大き過ぎる作業は、「すみません。一人では手に負えないので手伝って頂けると助かります」と丁寧に伝えましょう。

〇飲み会を断りたい時は、「今日はどうしても外せない用事があって。すみません、また誘って下さい」と相手を傷付けないように優しく断りましょう。

体調の悪い時は素直に伝えましょう。

〇愚痴の聞きすぎで疲れた時は話を一区切りさせて、「ごめんね、今日は体調が良くないのでまた今度聞かせてね。元気出してね」と思いやりの言葉をかけて断りましょう。

人の期待や要求に応え過ぎて自分をすり減らしていては、自分に対しては「いい人」とは言えませんね。

 

人も自分も大切に出来る人とは

自分の気持ちに素直になって、相手を傷つけないように断ることは、自分も相手も大切にすることに繋がります。

 

「いい人」とうのは「都合のいい人」という意味ではありません。

自分自身を犠牲にし過ぎると「都合のいい人」になりかねません。

 

自分のことも、相手のことも大切に出来るのが本当の「いい人」です。

 

「いい人」でいることに疲れていたら、「都合のいい人」になっていないか考えてみて下さい。

そして心の声に耳を傾け、自分自身も大切にしてあげて下さい。

 

「断ったら嫌われるかも」と心配することはありません。

本当の「いい人」は、申し出を断られたからといって、「人も自分も大切に出来る人」を嫌ったりしないのです😄

 

まとめ

断っても大丈夫!

本当の「いい人」は「人も自分も大切に出来る人」です。

出来ないことは無理せず、優しく丁寧に断りましょう😊

 

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