苦手な人がいると、その人の全てが嫌いになってしまった、という経験はありませんか?
特に毎日会う人や身近な人だと、苦手意識を持つと相手の嫌な部分が見えすぎてストレスになることも。
ちょっとしたいさかいから相手のことが嫌になり、相手の話し方や服装、趣味や持ち物まで嫌いになってしまった。
本当は「意見がぶつかった」という点以外は嫌になる理由が無いのに、他の部分まで苦手に感じてしまう。
実はこれ、脳の仕組みのせいなのです。
人はネガティブな情報に敏感な生き物
人はネガティブな情報にすばやく注意を向けやすく、それを長く記憶に留めるような脳の機能を持っています。
これを「ネガティビティ・バイアス」と言います。
そのような機能が備わっているからこそ、危険な物事を素早く察知し、危険を回避出来ます。
そしてその経験を長く記憶することで、未来の危険から身を守る行動を取ることも出来るのです。
ですがこの「ネガティビティ・バイアス」が人に対して敏感すぎると、人間関係に悪影響を及ぼします。
減点法で人を見ることをやめよう
「ネガティビティ・バイアス」が脳の機能だということは、意識しないと人間は、人の嫌なところが目についてしまう、ということです。
でも人の悪いところばかりに注目していては、良い関係は築けませんね。
一度「嫌な人」だという思い込みを持ってしまったら、その人と上手く付き合っていくのは難しいです。
そこで、人を減点法で見ることを意識的にやめて、良いところを見つけるようにしてみて下さい。
どんな人にも欠点はありますが、裏を返せばそれが長所になる、ということもあります。
また、嫌な人だと思っていたけど、その人の全てが苦手なわけではなく、「良いところ」だと思える点もあるはずです。
人を減点法で見るのは人間の習性のようなもの。
でもそれが人間関係に悪影響であるなら、積極的に改善していきましょう。
仕事で子供たちに接してみて感じたこと
私は、子供向けプログラミング教室で講師をしていましたが、その時に実践していたのが「どんな子でも、良いところをみつけて伝える」ことでした。
やる気のある賢いお子さんが多い教室でしたが、中には集中力が無くてすぐに違う遊びを始めてしまったり、やる気が起きなくて作業が滞る子もいました。
そんな時は叱らずに、
集中力が無く、気が散りやすい子には、
「色々なことをやってみたいんだね。好奇心が素晴らしいね!その好奇心をプログラミングに向けたらすごいものが出来るよ」
やる気が起きず作業が手に付かない子には、
「じっくり考えて取り組むのはいいことだね。きっと自分らしい良いものが出来上がるよ」
と、その子の欠点に見える部分を、なるべく良い方向へ向けるようにしていました。
そして、そのことを徹底していたら、日常生活でも苦手な人の良いところを見つけられるようになっていました。
口うるさい上司でも、世話好きで細かいことによく気付く性格だったり、仕事が出来ない部下でも、大らかで寛容な人だったり。
どんな人にも欠点があるように、良いところも必ずあるものですね。
良いところ探しが身に付いた今、苦手な人が減り、人間関係で悩むことが少なくなったように思えます。
まとめ
減点法で人を見ることを意識的にやめて、人の良いところを探すようにしましょう!
苦手な人が劇的に減ること間違いなしです😄