道に迷うことこそ、道を知ることだ
アフリカのことわざです。
初めてこの言葉を知った時、腑に落ちて思わず頷いてしまいました。
重大な危険を冒さない限り、道に迷うことは悪いことではない、私はそう思っています。
道に迷うことで、他の道を見つけることがある
私はひどい方向音痴で、車の運転が苦手です。
知らない土地に行くと、地図やナビがあっても必ずと言っていいほど道に迷います。
その時いつも思うのです。
「これって人生と一緒だなぁ」と。
車で道に迷いながら、知らなかった道を覚えることがあります。
迷っている最中はとても不安で必死になります。
でも目的地にたどり着いた時は、迷って通った道も新たな発見の一つだったような気がしてきます。
それは多分、自分の意志で、自分の力で道を選んだからだと思います。
人生もこれと同じようなところがありますね。
悩んで苦しんで、手探りで生き方を探す日々。
試行錯誤することに疲れて投げ出してしまいたくなることも。
でも何もしなければどこへもたどり着けません。
迷いながらも歩みを進めて行く勇気が必要です。
そして振り返ると、自分で切り開いてきた人生があります。
これまでの人生を振り返って
私は、40歳過ぎて人生の折り返し地点に入った頃、これまでの生き方を振り返るようになりました。
悩み、苦しみ、挫折も失敗もたくさん重ねた半生。
思えば波乱万丈な人生でしたが、不思議と後悔はありませんでした。
それは多分、迷いながらも全て自分で決めて行動してきたからです。
色々な人の知恵を借り、手助けしたもらいながら、最終的には自分で判断してきました。
失敗するたびに軌道修正しなければなりませんでしたが、そこから学ぶことも多かったです。
何か大きな成功を成し遂げた訳ではありませんが、今こうして悔いなく過去を振り返れるということは、幸せなことだと思っています。
仕事で子供たちに伝えていたこと
私は悪性リンパ腫の診断を受けるまで、子供向けのプログラミング教室で講師の仕事をしていました。
その時子供たちに伝えていたのは、「失敗してもよいから挑戦しよう」ということでした。
子供たちは失敗を怖がりました。
上手く出来ないと落ち込んで、やる気を失う子もいました。
失敗すると、これまでやってきたことが無駄だったと嘆く子も。
そんな子たちに、
「成功する方法は、何度も失敗を繰り返すことで見つかる。失敗することは恥ずかしいことじゃないし、やってきたことは何一つ無駄ではない」
ということを繰り返し伝えていました。
更に、私はアドバイスするけれど、決めるのは自分自身だ、ということも伝えていました。
試行錯誤し、道に迷わなければ、新たな道を発見することは出来ないからです。
そして子供たちに言い聞かせながら、自分にも当てはまることだといつも思っていました。
まとめ
重大な危険を冒さない限り、道に迷うことは悪いことではありません。
迷って試行錯誤した先に、きっと新たな道がみつかります😊