苦手な人を受け入れるということ

職場や学校など、対面で人と接する時の悩みでまず上がるのは「苦手な人」とのコミュニケーションの取り方ではないでしょうか。

苦手な人がいない、という人はおそらくいないでしょう。

「苦手意識」というのは、これまでの自分の経験から「このような人は苦手だ」と無意識に感じてしまうことがあり、それを相手が感じ取ると警戒心を抱いてしまうので、コミュニケーションに支障が出る場合があります。

そうなると、相手と毎日顔を合わせる場面がストレスになります。

 

では、「苦手な人」のせいでストレスをため込まないようにするにはどうすれば良いのでしょう。

 

苦手な人がいてもいい

その答えの一つが、「苦手な人がいてもいい」と思うことです。

苦手意識を弱くする方法はありますが、無くす方法はありません。

だからと言って、他人を自分の力で変えることも出来ないからです。

他人に「「こういう人であって欲しい」と望んだところで、それを受け入れて行動に移すかどうか決めるのは相手です。



それならば、「自分の苦手意識を弱くする」か「相手を変えようとしない」か、どちらにせよ自分が変わる方が確実にストレスを軽減することが出来ます。

 

苦手な人のことを受け入れる

私の職場での経験をお話します。

ある年、新卒で入社してきたAくんのことで周囲は頭を抱えていました。

Aくんは自己中心的で周囲への配慮に欠け、仕事ではミスが多く、何事も人任せで自主性がありませんでした。

仕事そのものが好きではなかったようです。

また、元々コミュニケーションが苦手で表情は固く、楽しく会話が出来るタイプでもありませんでした。

そしてそれは、先輩や上司がどんなに言い聞かせても改善することは無く、本人も努力しようとしないので、周囲は困り果てていました。

 

私の上司のBさんは、そんなAくんを「仕事が出来る社員」に育てようと根気強く接していましたが、それも空しく二年の月日が流れました。

そして三年目のある時、BさんはAくんを育てることを諦めて、見守ることにしました。

「Aくんを変えようとしていた自分が間違っていた。Aくんが変わらないなら自分が変わるしかない」

そう考えたそうです。

 

そしてBさんは、そのままのAくんを受け入れることにしました。

 

そうすると、Aくんを育てるために労力を費やすことも無ければ、イライラしたりがっかりしたりして気分を害することもありません。

Bさんは少し肩の荷が下りて、心がふと軽くなったそうです。

そして笑顔でAくんに接することが出来るようになりました。

 

一方Aくんはどうかというと、相変わらず周囲を困らせてはいましたが、遅刻や欠勤が減り、少しずつですがBさんの目には、マイペースで努力しているAくんの姿が見えるようになりました。



どんな人にも必ず良いところがある

そんなある日、仕事の昼休み時間屋外に出たBさんは、植え込みの傍にしゃがみこんでいるAくんを見つけました。

見るとAくんは、薄汚れたのら猫を抱きかかえて頭を撫でていたそうです。

人とのコミュニケーションが苦手なAくんですが、動物にはとても優しい心を持っていて、聞くと最近飼っていた犬が亡くなって、とても悲しくて仕事が手に付かない程落ち込んでいたとか。

Bさんは、Aくんのこの優しさにやっと気が付けてとても嬉しかったそうです。そしてAくんに、

「君のその優しさは何よりも大切なものだから、自分に自信を持っていい」

と話をしたそうです。

 

それからAくんは少しずつ変わりました。

仕事が出来る訳ではありませんが、苦手な取引先に自分から赴いたり、Bさんや先輩の手伝いをしたり、進んで残業をしたりと、自分なりに周囲に協力しようとしている様子が見られるようになりました。

BさんはAくんのそんな姿を見て少し驚き、そして心から喜びました。

 

Bさんがもっと驚いたことは、特に女性と話をすることが苦手なAくんが、同世代の女性スタッフさんと笑顔で話をしていたことでした。

「多分Aくんはあの子のことが好きなんだろうな。頑張って自分から話しかけているようだ」

と、Bさんは嬉しそうに私に話してくれました。

 

相手を受け入れることで苦手意識は弱くなる

 

Bさんは元々Aくんのことが苦手でしたが、

「AくんはAくんなのだ。自分の思うように変えることは出来ない」と割り切ったところで、Bさん自身のストレスは軽減しました。

そして「Aくんをそのまま受け入れる」ことでAくんの良いところに気付き、Aくんに対する「苦手意識」を弱めることが出来ました。

更にそんなBさんの心が通じて、Aくんは少しずつ自分を良い方へ変化させることを選びました。

誰かが強制した訳ではなく「自分の意志」で、です。

 

これは職場での私の体験ですが、家庭や学校、友人関係でも当てはまることではないでしょうか。

人を変えることは出来ないと割り切って、その上で相手を受け入れてみると、今まで見えてこなかったものが見えてくることもあるでしょう。

 

どんな人にでも良いところは必ずあります。

そこを見つけることは「苦手意識」を弱めることに繋がりますが、相手と良い関係を築くきっかけにもなりますね。

 

まとめ

他人を変えることは出来ないので、まずは自分が変わろう。

そして良い関係を築くには、相手を丸ごと受け入れてみよう。

どんな人にも良いところが必ずあります😄


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